江戸時代、甲州は徳川幕府直軸のおっとりした天領であったといわれています。幕府からのお役人や旗本などが住み、洒落た小江戸文化が甲府にありました。
時が進み、明治、大正、昭和初期。宝飾加工や絹織物づくりも盛んになり、太宰治や井伏鱒二が滞在するなど、ハイカラさんが多かったと言われます。
平成に入ると、江戸から現代までにうまれた産業や歴史的景観を後世に伝えるため、まちなみの整備が行われるようになりました。甲府駅北側のエリアでは歴史的価値の高い歴史公園や藤村記念館など、意義のある建物が景観を残しつつ現代風に整備され、かつての時代の良さと現代の感覚もとりいれた、どこかなつかしく新しいまちなみを生んでいます。
知の城下町
甲州夢小路は、粋な小江戸情緒を受け継いで
新しい文化を受け入れながら栄えた、
各時代のまちなみを「今、歩いてみたい」と生まれました。
なつかしくも新しい、知的好奇心をくすぐる場所を、
ぶらりと歩き、歴史を感じ、新たな発見をお楽しみください。
江戸時代、粋な文化が花開き、小江戸と呼ばれた甲府城下。
明治、大正、昭和初期のころには、ワイン醸造や宝飾加工、和紙づくりも盛んになり、
太宰治や井伏鱒二ら多くの文豪にも愛されました。
ワイン
日本のワイン発祥の地であり、日本有数のワイン産地でもある山梨。80社ものワイナリーがあり、山梨県特産の甲州種ブドウで造られる白ワインをはじめ、各ワイナリーこだわりのさまざまなワインが醸造されています。その質の高さは、国産ワインコンクールで次々と金賞を受賞するほど。海外でも注目を集めています。
果実王国
春のサクランボ、夏の桃にブドウにスモモ、秋の柿に冬のリンゴ。山梨は一年を通しておいしいフルーツが味わえる果樹王国です。甲府盆地の地形と寒暖差のある気候、豊かな自然に育まれた果実は、そのまま食べるのはもちろん、スイーツやジャムにしても格別。山梨の自然の恵みがギュッと詰まったおいしさです。
山梨の味
山梨にはおいしい名物がたくさんあります。ふるさとの銘菓や、県産の新鮮な食材。この地の豊かな自然と人情あふれる人々に育まれた名物は、一度食べたら忘れられない、どこか懐かしい味わい。ほっとする優しい笑顔が広がります。
和紙
千年を超える長い歴史を持つ甲州の和紙。
市川大門で漉かれた和紙は、美人の肌のように美しいことから「肌吉紙」と呼ばれ、江戸時代には幕府の御用紙として献上されていました。時が流れても変わらぬ美しさを持つ伝統の和紙、美しい息吹を吹き込んだ新たな和紙の世界が広がります。
宝石の街
かつて水晶の発掘地として栄え、その優れた研磨・加工技術が産業として発展してきた歴史がある甲府は、個性豊かな宝石・宝飾業者が集まる宝石の街。その甲府に18世紀 ~ 20世紀のアンティークジュエリーをコレクションした「小さな蔵の美術館」が誕生しました。貴婦人に愛された美しいジュエリーをお楽しみください。
甲州夢小路からぐるり楽しむ山梨観光
四方を名山に囲まれた山梨。
甲州夢小路がある県都「甲府」は山梨県のほぼ中央にあります。
山梨観光の名所として有名な昇仙峡はもちろん、武田信玄公の史跡、ミレーの美術館、ワイナリー、フルーツ狩りができる農園など、山梨内に点在するさまざまな観光地にアクセスが抜群です。
甲州夢小路は、観光地と甲府の中心市街地を結ぶ、山梨周遊の拠点としての役割も担っています。